後楽園ゆうえんち
『星獣戦隊ギンガマン 最終激突!!素顔の戦士たち』レポート

 1999年2月28日に、東京は水道橋の後楽園ゆうえんちで行われたギンガマン最終公演千秋楽の最終回を見てきたのでレポートします。ギンガマンにあやかって、何故か章だてでお送りします。

第一章:はじめに
第二章:ちこく、ちこく(口にはパン
第三章:卒業式
第四章:入場!!
第五章:伝説の幕開け
最終章:そして伝説へ……
最後に




<第一章:はじめに>

 僕は裏の仕事としてしがないスーツアクターというバイトもしているので、参考のため(ただ見とれてるだけ)後楽園の公演は年に2,3回は見に行きます。でも今回のギンガマンのショーは、年に5回(かな?)の公演があるのに小野田レッドとは一回しか行った事が無い!!ということで急遽行く事にしました。始めは27日の土曜日に行こうと思っていたのですが、レッドの都合から日曜日になりました。

<第二章:ちこく、ちこく(口にはパン)>
 
 後楽園のヒーローショー公演は、多い時で一日5回公演。今回は千秋楽でしかも素顔の役者さんも出る公演、ということで当然5回でした。レッドは早起きは苦手なのでとりあえず2回目の12:00の回を狙う、という設定で11:30に後楽園の入り口で待ち合わせをしました。

 前日にMyバイシクルの『ファルコン号』(すいません今作りました)の修理が完了していたので、それの試し運転も兼ねて自転車でおもむくことにしました。で、時間どおりに付いたのですがレッドの姿が無い……。小野田ブレス(PHSともいう)の通信機能を使って通信すると、なんと今地元の駅だっつーじゃないですか!!ということで、12:00の回を見るのは断念。とにかく急いできてもらうことにする。

<第三章:卒業式>

 12:40頃にレッド到着。この時間なら1時何分かの三回目には間に合いそうだ。とりあえず入園券を買うために窓口に向かう。後楽園のHPにあった、インターネット割引券をプリントアウトしたものを持参してきたのだが、どうも胡散臭くてOki☆Dokiしながら窓口の人に渡す。おぉ、効果あったようだ200円引きになったぞ!!これでガチャガチャ代一回分Getだぜ!!と、なにげなく上を見ると窓口になにかお知らせが貼ってあるのに気づく。なになに、『2/28のギンガマンショーの3回目、4回目は卒業式のためギンガピンクサヤはお休みです』だとぉ!!なんじゃそりゃ?

 急遽作戦会議。結論『4時からの5回目(最終回)を見よう!!』ということで、入場整理券だけとりあえずGetするために園内に入る。いちおう説明しておくと、後楽園野外劇場のショーを見る時は、事前に配る整理券の順番で入場することになります。もってなくても入れるけど、最後の最後なので良い席は取れないわけですな。僕らは分別ある大人なので、キッズに遠慮してはなから客席に座る気はない(後ろの立ち見席が僕らの定位置)けどいちおうね。で、もらったら早くも1300番台!!さっすが、最終公演だけはある!!役者が出る公演の時は見に来る人多いけど、さらに最終回ですからねぇ。かなりの混雑が予想されますなぁ。

 整理券はもらったので、とりあえず付近で昼飯を食べつつ時間をつぶすことにする。ちなみに昼飯は遅刻のおわびにレッドのおごりでした。ごっつぁんです。

<第四章:入場!!>
  (C)1998 テレビ朝日・東映


 3:20に遊園地に戻ってくる。園外に一旦でて再入場する予定のある人は手の甲に特殊スタンプを押してもらいます。特殊な光に当てると浮かび上がるやつなんですが、手の甲に押すから『ハイラルの紋章だぁ』とか言うゲーマーな人がけっこういると思います。僕らも多分にもれず言いました(笑)紋章の確認を終えて園内へ、そのまま野外劇場に向かいます。

 開演の30分前に劇場前集合がお約束なので、もうかなりの人が集まっていました。今回は整理券を持っている人のほかに、持っていない人の行列までできていました。んースゴイ。野外劇場入り口の、似てるんだか似てないんだかわからない看板(画像参照)を見ていたりしたら、整理番号の若い順に入場が始まりました。いつもなら入場の際にCMでお馴染みの『僕と握手!!』ギンガレッドが出てくるはずなのですが、今回は無し。人が多すぎるのですみやかに入場させるためでしょうね。

 整理番号1〜20くらいまでの入場者は、どうみてもマニア!!。しかも入場するやいなや、駆け出して良い席を取りに行きます(野劇入り口はけっこう急な上りの階段)。おいおい、子供が真似して走ったら危ないだろうがッ!!これだから自己中なマニアは嫌なんだ。こういうやつが、世間でのマニアの評価をさげているんだなぁ、と実感した瞬間でした。

 僕らの番号は1300番代なので、入場するのに2,30分はかかりました。入ってみるとすごい人!!いつもの僕らの定位置の手すり付近もすでにうまっている状況です。しょうがないので、舞台を斜め右から見ることになるポジション(手すり)に陣取りました。

<第五章:伝説の幕開け>

 なにやらマニアが客席の人物をしきりに激写してるなぁと思ったら、ギンガマンに出ていた子役の少年が観劇に来ていたようでした。激写しに来ているマニアを見ると、ギンガマンのお面を頭にかぶっている人が二人もいました。んーなんだかなぁ、とか思っていたら定刻になり、ショーが始まりました。後楽園名物司会のお兄さん、ヒロちゃんが始めの挨拶をします。いつみてもハイテンションなお兄さんです。ぬいぐるみ業界ではゆうめいな、ショッカー大野さんが『あの人は日本一の名司会者だよ』と言っていたのを思い出します。挨拶なんかは毎回同じなんですが、あれも長い公演の中で培われたものなんでしょうねぇ。

 ヒロちゃんの話が一段落ついた瞬間にバルバン(ギンガマンの敵組織の名前)登場!!戦闘員が客席に襲いかかりお客さん大ピンチ!!そこへヒロちゃん登場!!『みんな、ギンガマンを呼ぶんだ!!』の声にこたえてチビっ子達が本気でギンガマンを呼ぶ!!すると、客席後方から花道を通って、素顔の戦士たちが登場!!バルバン一味と激しい戦いをくりひろげた後、ギンガマンに『銀河転生!!』(変身のかけ声)する!!……。んー熱い!!お約束のながれだけど、やっぱギンガマンに変身して、名乗りポーズをされると鳥肌立っちゃうほどカッコいい!!そしてそのまま、高いところから飛び降りるわ、トランポリンを使ったアクションをやるわ、火薬は炸裂するわの大バトル!!んー燃える!!やっぱ後楽園ショーのアクションは日本一だねぇ。

 ショーのストーリーについては、原作のギンガマンを見ていないと分かりづらいところもあるので割愛しますが、マニアの間ではギンガマンらしくない話だ、とかあんまり評判はよくないようです。

<最終章:そして伝説へ……>

 今回見たのが千秋楽の最終回ということで、彼ら素顔のギンガマン達にとっても公の場では最後のギンガマン役、ということで芝居にもめちゃくちゃキアイが入っていました。去年のやる気が無い、といわれたメガレンジャー(シルバー省く)の役者とは大違いです。アクションもちゃんとやるし、飛びおりなどもいとわずにやっていました。中でも極めつけなのが、ジェットコースターに乗ってやってくる役を素顔の役者がやったことでしょう。あれはそうとう勇気がないと出来ない命がけの役で、一歩間違えばジェットコースターから落ちてしまう危険性もあります。本職のJACの人でもたまに怖気づいてやめることもあるそうです。それをアクション俳優でもない(よな?)人がやってしまうんですからねぇ。今回のショーにかける意気込みをかんじずにはいられません。途中の台詞の段階から、レッド役の人など涙ぐんでいたようで泣きながら台詞を絶叫していたりしました。変身後は役者ではなくて、別な人がショーの流れをみながらライブで吹き替えをしているのですが、そっちもキアイが入っていましたね。全体的にキアイの入ったすばらしいショーでした。

 最後のサービスとして、6人の役者のトークコーナーもありました。それぞれギンガマンをやったことへの感想を涙ながらに語ってくれて、これもまた感動的でした。TVでの放送も終わっていたので、これがいわゆる真のエンディングってやつですね。

<最後に>

 ほんと良いものを見せてもらった、と言う感じです。レッドが遅刻してくれて結果的には良かったですね。自分も地方でギンガマンショーをやったことがありますが、地方の後楽園に来られないような子供達に、このショーの1/10でも感動を与えられただろうか?と少し反省したりもしました。さすがに専業でやっているわけでもないので、JACの人達のようにはいきませんが、出来る範囲でがんばろう!!と思わせるすばらしいショーでした。

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